2023/09/06

君民一体の国柄

 菅田彰人代表提言 第10

 

                                                                                   令和596


  

 昭和天皇が御一身を犠牲にしても国民を守ろうとした事を前回述べました。

 日本は町中焼け野原、食料不足で餓死者が数百万とも一千万とも心配されていた時、国民は天皇陛下を御守りする為にマッカーサーに手紙を書きました。その内容は、「私の命は差し上げますからどうか天皇陛下には手を付けないで頂きたい」という内容がほとんどでした。「もし天皇制あるいは天皇御自身へ危害が加えられたら、国民は決起します。その鎮圧は大和民族八千万の全滅を見た時に初めて成功するでありましょう。」という警告をした人もいました。また手紙を自分の血で書いた人もいたのです。マッカーサーは手紙を翻訳させて全て読みました。

 この当時ソ連やオーストラリアは天皇制廃止を叫んでおり、またアメリカの世論も77%の国民が、処刑を含む何らかの形で天皇を処罰するよう要求していたのです。ですから昭和天皇がいくら立派な御方でも、もしも大半の日本国民が皇室は要らないと言えば、マッカーサーも皇室廃絶に舵を切ったと思います。

 敗戦直後の日本はまさに廃墟でした。しかしアメリカの爆撃によっても、天皇と国民の紐帯は微動だにしなかったのです。天皇と国民の関係は、外国のような統治者と統治される者の関係とは異なります。それはまるで親子の関係です。ですから天皇の喜びは国民の喜びであり、天皇の悲しみは国民の悲しみなのです。これが「君民一体の国柄」と言うことです。以上


 前回、昭和天皇を処刑して現上皇陛下を皇位につけると述べましたが、本当は上皇陛下ではなく昭和天皇の弟宮の秩父宮殿下の間違いでした、お詫びして訂正いたします。


菅田拝