2023/03/10

 

第57回歴史講演会のお知らせ

大楠公・楠木正成

真の日本人の生き方を学ぶ


冬来たりなば春遠からじ。梅の開花に春の到来を感じる頃となりました。しかし、世界に目を転ずれば、昨年二月二十四日のロシアによるウクライナ軍事侵略から早一年が過ぎましたが、未だに戦闘は続いておりウクライナの春はまだ先のようです。それでも当初のロシア側の予想を裏切り、ウクライナは善戦しロシアによる支配地域を徐々に奪還しつつあります。逆にロシア軍の死者が十三万人超(2月ウクライナ発表と増加していることについて、英国防省は「訓練を受けた人員、調整、資源が前線各地で不足しているなど、さまざまな要因が理由となっている可能性がある」と指摘しています。今後もウクライナが米国やEUから武器の供給や資金援助を受け続ける限り、ウクライナは戦い続けるだろうし領土の完全奪還も夢ではないと言えるでしょう。

問題は日本です。世界数十ヵ国の大学・研究機関の研究グループが参加し、各国国民の意識を調べ相互に比較する「世界価値観調査」によると、「もし戦争が起こったら国のために戦うか」という問いに対して、「はい」と答えた日本人はわずか13.2%で調査対象79ヵ国中最下位でした。因みに、78位のリトアニアでさえ32.8%で国民の三分の一が「はい」と答えているのです。

昨年政府が安保3文書を改定して防衛費を5年間でGDP比2%に増額し防衛力を増強することになりましたが、肝心の日本国民が世界最低の防衛意識では台湾有事=日本有事の際、わが国を守ることができるのでしょうか。ウクライナが一年間もロシアを相手に戦い続けてこられたのは、ウクライナ国民の「愛国心」の強さにあると言えるからです。

かつて日本国民が日本人の鑑(かがみ、忠誠の手本として最も尊敬したのは「楠木正成公」でした。後醍醐天皇に忠誠を捧げた正成公は、足利尊氏の大逆に対して一族挙げて戦い抜き、神戸の湊川で最期を遂げました。そのとき弟の正季(まさすえに最後の一念を問うと、「七生(しちしょう)まで只同じ人間に生まれて朝敵を滅ぼさん」と正季は応えました。天皇を国家の中心に戴く悠久なる国体の尊厳を自覚し、私利私欲を排し、道義を守り、忠に生き忠に殉ずることを本望とする真の日本人の生き方を身を以て示したのが楠木正成公でした。

今こそ全ての日本国民は、楠木正成公に真の日本人の生き方を学ぶべきではないでしょうか。その意味で、今回は「大楠公・楠木正成~真の日本人の生き方を学ぶ」をテーマに、「第五十七回歴史講演会」を開催することになりました。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

と き 4月30日(日) 午後2時~4時

ところ 仙台シルバーセンター 第2研修室

    青葉区花京院1-3-2

主 催 宮城ビジョンの会

お申し込み 電話 022(285)3383

      FAX 022(285)3316

※参加費は無料です。(一口1,000円の協賛金のご協力をお願いしています。下記までお振込をお願い致します。

◆郵便振替口座 口座記号番号 02260-2-13019

        加入者名 宮城ビジョンの会