最新行事の告知
第五十三回歴史講演会のご案内
生涯500もの企業を興しながら財閥を作らず
日本経済の発展に尽くした実業家
今、日本国民が一番学ぶべき偉人
渋沢 栄一
桜花爛漫の春を迎え、貴方様には益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、新型コロナウイルス感染症は未だに終息の兆しが見えず、長引くデフレと新型コロナの影響で、宮城県の中小企業や地方経済は大変厳しい経営環境に追い込まれています。
そこで、地方経済再生の一助として、4月29日昭和の日、三橋貴明先生を仙台にお招きして経済講演会を開催致しました。
お陰様で予想以上の反響を頂き、コロナ禍にありながら申込みは定員に達し、締め切らせて頂きました。
本来 経済 とは世を治め民を救う 経世済民 の意味であり、国民を豊かにして国を繁栄させるのが国の経済政策であるはずです。ところが、過去二十数年間の日本は、吾々国民が知らない間に世界で唯一のマイナス経済成長国となり、経済大国どころか経済衰退国となってしまっていたのです。
米国、EU、中国は毎年順当に経済成長しているにも関わらず、日本だけが低迷状態を続けています。これは明らかに国の経済政策が間違っているからであり、デフレのときに消費増税をしたり緊縮財政や規制改革をすれば、給料は上がらず消費は冷え込み、税収は落ち込み経済が衰退して国力が低下するのは当然と言えるでしょう。その意味で、 経済も国の舵取りを誤ると、国を衰退させ国民を不幸にするということなのです。
三橋先生が、日本経済再生の手がかりとして提唱しているのが、正しい国家観と正しい貨幣観、そして 共同体の再生であります。
そこで今回の歴史講演会は、士魂商才・日本資本主義の父「渋沢栄一」 をテーマと致しました。まさに正しい国家観と経済観を持って、共同体の繁栄を願ったのが 渋沢栄一ではなかったかと思うからです。
実業家となった渋沢は、少年期に学んだ孔子の『論語』の精神を生かして、 私利私欲を追求し、ひたすら営利をむさぼる実業家ではなく、たくさんの人に利益をもたらす、仁愛の精神を持った実業家になろうと決意したのです。国家や社会のための公益を大切にするという、この考えのもとに、渋沢は第一国立銀行や東京商法会議所を設立させ、王子製紙、日本郵船、帝国ホテル、札幌ビール、東京電力、東京ガス等、現在も残るおよそ五百社にもおよぶ企業を立ち上げました。
それにも関わらず、渋沢は三井、三菱のように 渋沢財閥 を作らなかったのです。渋沢は経済人・実業家であるだけでなく、確固とした哲学をもった思想家でもありました。日本の実業界、資本主義は、『論語と算盤』をかかげる渋沢栄一によって切り開かれ、リードされていったことで、 利益一辺倒 や 儲かればすべてよしではなく、道徳と経済の両立をめざした、バランスのとれた方向に向かっていったと考えられます。まさにこのことこそが、近代日本の経済政策にとって最大の幸運 だったと言えるのではないでしょうか。
■と き 5月23日(日) 午後2時~4時
■ところ 中小企業活性化センターセミナールーム2B(アエル6階)
■主 催 宮城ビジョンの会 事務局 電話 022(285)3383
FAX 022(285)3316
■参加申し込み方法
一.感染防止のため参加者は先着36名様 とさせて頂きます。参加ご希望の方はチラシ裏面をダウンロード、印刷しFAXにてお申し込み下さい。
●参加費は協賛金として一口1,000円(何口でも可)。事前にお納め頂けると幸甚です。
●支払い方法
郵便振替 口座記号番号:02260-2-13019
加入者名:宮城ビジョンの会
※協賛金のみで不参加の方 は、その旨振替用紙にご記入ください。
一.定員に達した時点で締め切りとさせて頂きますのでお早めにお手続き下さい。