2017/04/14

第46回歴史講演会に際して その2 昭和天皇と今上陛下 


 昭和天皇は、戦争で家族を亡くし家を失った多くの国民を慰め励ます為に昭和21年の神奈川県を皮切りに昭和29年の北海道まで、沖縄を除いた全都道府県をご巡幸されました。全行程33,000km、一日200㎞の強行軍でした。
 
 戦のわざはひうけし国民を おもふこころにきでたちてきぬ

 わざわひをわすれてわれを出むかふる 民の心をうれしとぞ思ふ

 国をおこすもといとみえてなりはいに いそしむ民の姿たのもし

 昭和天皇をお迎えした国民の喜びと感激は大変なものでした。東日本大震災の際、被災地を周り被災者を慰め励まされた天皇皇后両陛下。そのお言葉に多くの被災者は生きる希望と勇気をあたえられました。それと同じ事が、終戦後全国各地で起こったのです。それが戦後復興の原動力となりわが国は不死鳥の如く焦土から蘇りました。
 震災の時に気付かされた事それは、自衛隊と天皇陛下の存在でした。非常時に国家国民の生命や安全を守り、国民に生きる希望と勇気を与えられる存在、それが天皇陛下であり自衛隊だったのです。普段は気付かないが、実はそれが無いと生存できない。天皇陛下と自衛隊は我々にとってまるで空気のような存在だったのではないでしょうか。
 天皇陛下のご譲位が国会でも議論されている今、私達国民も皇室のあり方に無関心であってはならないと思います。
 この度「至誠と慈愛の人 昭和天皇を仰ぐ」のテーマで「第46回歴史講演会」を開催する事になりました。是非この機会にお誘い合わせの上ご参加下さいますようよろしくお願いいたします。
           宮城ビジョンの会代表世話人
                  菅田彰人