2016/05/26

日本ウイグル連盟主催シンポジウム アジアの「孤児」-ウイグル政治亡命者の現状と日本の役割

日本ウイグル連盟のホームページより、シンポジウム開催のご案内を転載します。


仙台でのシンポジウムに是非ともご参加下さい。



 現在中華人民共和国の「新疆ウイグル自治区」と呼ばれる地域は、ウイグル人をはじめとしたテュルク系民族が歴史と文化を育んできた「ウイグル」または「東トルキスタン」です。
 近年、中国による弾圧を逃れ、近隣諸国に政治亡命するウイグル人が増えています。国際社会の善意によって、トルコや欧米に無事に逃げることができた亡命者はいますが、中国に政治的な配慮をするタイ、カンボジア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、ネパール、キルギスなどでは、多くのウイグル人亡命希望者が収容され、虐待を受け、強制送還されています。
 2015年7月には、タイのバンコクの入国者収容施設に収容されていた109人のウイグル人が、中国に強請送還されました。強制送還された人々は、ほぼ確実に投獄され、その後無期懲役か死刑にされる怖れがあります。
 国際法では、生命や自由が脅かされかねない人々を「追放したり送還することを禁止する原則」があります。これら中国の近隣諸国は国際法を犯して、中国政府との政治的な駆け引きのためにウイグル人亡命者を利用しているのです。
 今回のシンポジウムでは、ウイグル人政治亡命の実態と、救済作業の現場のレポートを報告致します。
 また、大阪会場では、教育の場からウイグル語の追放が進行中である現状について、仙台会場では、中国沿岸部へと強制的に移送されているウイグルの若い女性たちの現状についても報告致します。

ご参加、ご協力頂けますよう、よろしくお願い致します。

大阪シンポジウム
日時:2016年5月28日(土) 18:00開場
会場:大阪大学中之島センター 10F 佐治敬三メモリアルホール
入場料:1000円
東京シンポジウム
日時:2016年6月2日(木) 16:30開場
会場:参議院議員会館 1F 講堂
入場料:無料
*東京会場では事前申し込みが必要になります。当日ロビーにて入館証をお渡しします。
[連絡先]e-mail:info@uyghurjapan.org 携帯:090-7752-7020,080-4196-8973
仙台シンポジウム
日時:2016年6月4日(土) 13:00開場
会場:青葉城本丸会館 (宮城縣護國神社横)
入場料:1000円
【共催団体】 呉竹会アジアフォーラム、杜人の会、宮城ビジョンの会、利他利他有興会
【協力団体】 日本ウイグル地方議員連盟、日本会議、南モンゴル自由民主運動基金、内モンゴル人民党
【登壇】
ラビア・カディール(世界ウイグル会議総裁)
セイット・トゥムテュルク(世界ウイグル会議副総裁)
ウミット・ハミット(世界ウイグル会議副総裁)
【司会】
(大阪会場) 安保智子氏(NPO法人 利他利他有興会 代表理事)
(東京会場) 藤井厳喜氏(呉竹会 アジアフォーラム代表幹事)
(仙台会場) 和田政宗氏(参議院議員)
【東京会場パネリスト】
西村幸祐氏 評論家・ジャーナリスト
坂東忠信氏 元刑事・現全国防犯啓蒙推進機構理事・外国人犯罪対策講師


2016/05/07

「第四回憲法を考える県民の集い」のご案内

謹啓

 新緑の候、貴方様には益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

 さて、今月三日、日本国憲法は施行69年を迎えました。自民党は次の声明を発表し、「憲法は国民自らの手で、今の日本にふさわしいものとしなければならない」と憲法改正に全力で取り組む姿勢を強調しました。これに対し、民進党は共産党とも選挙協力を結び20選挙区で候補者を一本化、形振り構わず改憲阻止に動いています。その意味では、七月の参議院選挙は「憲法改正」を争点とした、まさに天下分け目の戦いになると言っても過言ではありません。

 そこで問題なのは、今回の選挙から投票権を与えられることになった18才以上の若者です。選挙区は与野党一騎打ちであり、若者の1票はとても重要だからです。彼らが与野党どちらの候補者に投票するか。学校では日教組教育で世界に誇る平和憲法と教えられ、新聞やテレビではマスコミが情報操作した偏向報道に洗脳されているのです。答えは昨年の「安全保障関連法」の時に取った彼らの行動を見れば一目瞭然です。多くの若者はマスコミや護憲派が流した「戦争法案」「徴兵制復活」「憲法違反」などのレッテル貼りに踊らされ、法案反対に回りました。つまり、このまま
でば「憲法改正反対」を訴える候補者に投票することは明らかです。

 であれば、わが国の存立に関わる重要な選択選挙を前にして、吾々はもっと若者に正しい情報を提供することが必要なのではないでしょうか。

 SEALDs(シールズ)は、「私たちは、戦後70年でつくりあげられてきた、この国の自由と民主主義の伝統を尊重します。そして、その基盤である日本国憲法のもつ価値を守りたいと考えています。」と、自由と民主主義を守るために憲法改正に反対する、と言っています。

 果たしてそれは正しい判断なのでしょうか?

 もし彼等が本当に日本の自由と民主主義の伝統を尊重し、日本を護りたいと真剣に考えているのであれば、「憲法改正」こそ自由と民主主義を守ることになるのではないでしょうか。

 何故なら、南シナ海や東シナ海を中国の海と化し、着々と尖閣諸島の領有を狙っている、中国の力による現状変更に対して、憲法九条二項の戦力不保持の規程でわが国の自由と民主主義を守ることなどできるのでしょうか。又、首都直下型地震や南海トラフ地震などの大規模災害が発生し、首都機能や行政機能が麻痺する程の国家存亡の事態に陥った場合、緊急事態条項の無い今の憲法の下で果たして自由と民主主義を守ることなどできるのでしょうか。

 つまり、自由と民主主義はあくまでも「国家」があってのものであり、国家の存立が脅かされていながら、憲法の条文でいくら平和が保証されていても、それは「絵に描いた餅」に過ぎない、ということです。

 だから憲法施行から69年を迎えた今、日本の存立と国民の生命、自由と民主主義を守るためにこそ「憲法改正」は必要なのです。

 「第四回憲法を考える県民の集い」では、講師の伊藤哲夫先生に「問われる日本の決断―憲法論議、まず“国家の存立”を考えよ」のテーマで基調講演をして頂き、学生とのパネルディスカッションを通して「備えあれば憂えなし」、憲法改正の必要性をしっかりと理解してもらいたいと存じます。




講師:伊藤哲夫氏 日本政策研究センター代表

プロフィール:国内外へ政策立案、情報発信等を幅広く
手懸ける。若手国会議員、地方議員の人材育成にも務める。

著書「憲法はかくして作られた」「憲法かく論ずべし」
「憲法神話の呪縛を超えて」「教育勅語の真実」
「明治憲法の真実」など多数。




 皆様の周りにも若い人達がいらっしゃいましたら是非お誘いの上ご参加下さいますよう謹んでご案内申し上げます。

 尚、「県民の集い」を開催するに当たり一口千円の協賛金(何口でも結構です)を募集しています。ご協力頂けます方は事務局までご連絡下さい。(TEL022ー285ー3383)謹んでお願い申し上げます。


末筆ながら、貴方様の益々のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。


敬具


平成二十八年五月吉日
宮城ビジョンの会
代表世話人菅田彰人
















2016/05/01

第44回歴史講演会 開催報告と御礼



 去る4月23日、第44回歴史講演会を成功裡に終えることが出来ました。
 当日は、多くの行事と重なっていたにも関わらず、約50名の方々がご参集下さいました。
 
 昨年は日本トルコ友好125周年の年に当たり、そのきっかけとなった「エルトゥールル号遭難事件」について、岡田幹彦先生より詳しくお話をして頂きました。大島村村民の献身的な救助活動や明治政府による生存者への手厚い保護、本国への送還など、先人達の国籍を超えた人道的対応は誠に素晴らしいものでした。

 特に、市井の青年であった山田寅次郎(宗有)氏は、エルトゥールル号遭難者に同情の念を禁じ得ず、1年かけて5千円(現在の約1億円)の義捐金を集めて、トルコまで届けているのです。その後はトルコ皇帝に請われて日本とトルコの架け橋となり、日土友好親善に大活躍することになりました。こんな素晴らしい日本人がいたことは日本の誇りであり、歴史教育の中でもっと光を当てていくことの必要性を感じました。

 又、「情けは人の為ならず」という言葉がありますが、その言葉どおりの事件がトルコ航空機によるイランイラク戦争時のテヘラン在住日本人215人の救出でした。
「エルトゥールル号遭難事件」は小学校の教科書で教えられているので、トルコ人なら誰でもが知っている歴史でした。そのため、日本の友人森永氏から救助を頼まれた当時のオザル首相は、エルトゥールル号事件の恩に報いるために日本人を優先して助けてくれたのです。しかも、自国の救援機に乗れず車で帰国を余儀なくされた500人のトルコ人は誰一人そのことを非難する人はいなかったのです。歴史教科書に何を載せて何を子供達に教えるのか、歴史教育の大切さを改めて感じた次第です。

 岡田幹彦先生の情熱溢れる講演を拝聴し会場は感動に包まれ、質疑応答の時間では、大学生2名が感想、質問をしてくれました。
 
 閉会式では、「教科書採択に関わる贈収賄問題への取り組みと協力依頼」と「自衛官守る会の署名への協力依頼」について報告がありました。
  更に今回は、今年1月に名取市議会議員に初当選を果たした吉田良氏が司会進行を務めて下さいました。誠に有り難うございました。

 開催につきましては、至らない点も多々有ったかと思いますが、ご容赦下さいませ。お忙しい中、ご参加頂きました皆様に心より感謝申し上げます。