2023/12/11

民主主義を疑え その4

 

菅田彰人代表提言 第14

 

 民主主義を疑え 4

                                                                                   令和51211



 前回の続きを書きます。

ドイツのヒトラーは日本が真珠湾攻撃をした後、アメリカに宣戦布告するか迷います。

日独伊三国同盟は、同盟国が他国に攻撃された場合には参戦の義務が生じますが、真珠湾攻撃は日本がアメリカを攻撃したので、ドイツはアメリカに宣戦布告する義務はありません。しかしヒトラーはアメリカと戦う決断をくだします。

ここで日独伊(ファシズム枢軸)vs.米英ソ連支那(民主主義連合国)という構図になるのですが、ここでおかしいのはソ連と支那は選挙で出来た政権では無いのに民主主義側に入っているという事です。歴史家の皆さんはこの事にあまり触れようとはしません。

それはさて置き、ドイツとアメリカは戦闘状態にはいりますが、ここでおかしな状況が生じます。ドイツ軍の石油が不足すると、なんとアメリカのスタンダード石油がドイツに石油を売っていたのです。ドイツ軍のトラックのエンジンは米フォード製、ドイツの飛行機にもアメリカの技術が使われていたと言います。

それからドイツの化学メーカーIGファルベンはドイツに必要な戦争物資のかなりの部分を納入しており、毒ガスもこの会社が作ったと言われています。連合国がこれを知らない筈がありませんが、IGファルベンの巨大な本社ビルは終戦まで爆撃されませんでした。何故かというと、それはIGファルベンが国際金融資本の投資先だったからです。こんな事を全く知らずにドイツ兵とアメリカ兵は戦っていたのです。

また戦後にNATΟのトップになったアドルフホイジンガーと、国連の第4代事務総長ヴァルトハイムの2人は元ナチスの幹部でヒトラーから勲章を授与されています。現在の世界経済フォーラムの会長であるクラウス・シュワブの父親はナチスに兵器を提供していたエッシャーワイス社の社長で、ヒトラーから勲章を授与されています。これらの歴史を知ると、第二次世界大戦はファシズムVS民主主義の戦争という単純な構図では無い事が分かります。

戦後にナチスの元幹部がNATOや国連のトップに就任したと言うことは、これらの組織はナチスの思想を引き継いでいるという事かもしれません。其の思想とは優生学です。アメリカはナチスに人体実験をさせて成果を利用したようです。ドイツが悪ならアメリカも同罪です。戦争でいつも犠牲になるのは、闇の勢力の事を知らない無辜の庶民と兵士達なのです。次回もう少し掘り下げたいと思います。

 

補足説明

 世界経済フォーラム(WEF・・・世界の大富豪や国家の指導者がスイスのダボスという町に毎年集まり、今後のエネルギーや食料問題等について世界が抱える諸問題について意見を交わす会議であり、1971年にクラウス・シュワブが設立し現在も代表を務める。

優生学・・・劣等な子孫を抑制して優秀な子孫を増やす。単に個人の健康だけでなく一民族の健康を計る為の学問で、故に民族衛生学ともよばれます。「ナチ・コネクション~アメリカの優生学とナチ優生思想」という書籍に、アメリカの優生学者とナチスは、親密な関係だったと紹介されているようです。ちなみにアメリカが日本に原爆を投下する事に躊躇しなかったのは、優生学や進化論による人種差別があったからです。蛇足ですが、もうすぐ一万円札から引退する福沢諭吉先生も優生学の信奉者だったようです。

 

菅田拝